バイタク?ハバルハバル?なにそれおいしいの?
バイクタクシーとは、バイクを運転する人の後ろに乗せてもらい2人乗りで移動する交通手段です。主にアジアで利用されていて、セブでも庶民の足として広く用いられています。略して「バイタク」、タガログ語で「ハバル・ハバル」とよばれることも。
配車サービス「Grab car(グラブ カー)」やタクシーより安価なうえ、狭い場所をすり抜けることができるため渋滞を避け目的地に早く到着できます。子どもの小学校の送迎がはじまるのを期に、わたしも使いはじめました。
フィリピンでは治安や交通事情の面から小学生が1人で登下校するのは難しく、車で10~15分ほどの学校へ通うことになってしまったためです。
たどり着いた最強のバイクファッション
登校時に子どもと一緒に学校に向かうときと、下校時に子どもと一緒に学校から帰るときは基本的にタクシーかGrab carを使いますが、子どもを学校に送ったあと家に戻るときと、子どもを迎えに学校へ行くときは1人なので雨が降ってなければ基本的にバイクタクシーを活用しています。
週5日でバイクタクシーに1日に2回は乗るため、必然的にバイクに乗りやすいファッションにシフトしていきました。ボトムスは、またがりやすいようにもちろんパンツです。日焼け防止と、万が一転倒したときのために肌の露出は避けたいところ。車種によっては、ふくらはぎの内側が車体に当たることがありフルレングスは必須。
最も乗り降りしやすいのは、フィット感のあるレギンスです。特に朝は、いきなり排気ガスまみれになり、まあまあ汗をかいて帰宅するため、そのままコンドミニアムのジムで運動してシャワーするのが最高に効率的だと思っていました。
ところが、ふと我にかえる日が来たのです。しばらくして冷静に鏡にうつる自分の姿をみて、利便性を重視しすぎた結果「もしかしてファッション終わってるのでは?」と気づいてしまいました。
呆然とした数日後(←遅い)。そうだ!「VERY」とか「Domani」とか「LEE」とか「CRASSY」とかの、おしゃれママの自転車コーデが参考になるのではないかと閃きました。ところが、わたしがVERYママになれない問題が多数。
わたしがVERYママになれないのには、5つの理由があってだな(ジェーン・スー先生オマージュ)
①常夏セブ島での過剰な日焼け対策
奇跡の「杏仁豆腐肌」大野真理子先生を見習って、恥ずかしいという感情を一切捨てUVカットパーカーやアームカバーを身に着けて肌の露出を最小限におさえている。肩がでているノースリーブなどバイク乗車時はもってのほか。
②日焼け&排気ガス対策マスク
①同様に日焼け対策と、排気ガスを少しでも避けるため「ヤケーヌ」風の頬骨から首をおおうUVカットマスクを愛用。バイクタクシーの運転手さんも同様に口元を布でおおっているが、後部座席でそこまでしている人を自分以外見たことがない。
③アタマジラミがこわくてヘルメットの下に帽子
頭皮のかゆみや湿疹などを生じさせる寄生虫症「アタマジラミ」がフィリピンではよくあるため、ドライバーさんが貸してくれるヘルメットを直にかぶるのが恐い。マイヘルメットの購入も検討したがバイクに乗っていないときに持ち歩くのは現実的でなく、レンタルヘルメットの下に帽子をかぶる日々。
④肌が過敏で選択肢が限りなくコットン
ときどき洋服のタグや汗で肌がかぶれてしまうため、衣服はなるべく天然素材を、常夏セブではジャブジャブ洗える綿を選ぶようにしていて、ファッションの選択肢が極めて少ない。ちなみにフィリピンでは衣類の素材をタグに表示することは義務付けられていないので、購入がいちいちギャンブル。
⑤末端冷え性で基本スニーカー
気温30℃前後の世界でも、足が暑いという感情は芽生えることなくサンダル履きたい欲が皆無。また生身の足指に何かが当たったときの痛みが極めて恐ろしい。あと、ペディキュアするのが面倒くさい。
このように数々の障壁があるが、このままファッションが終わってる人でいつづけるのは精神衛生上よくないので、次回の一時帰国時に打開策を見つけたい所存。VERY風バイタク活用ママの「きれいめコーデ」に一歩でも近づきたいと鼻息を荒くしております。