セブで驚いたことは数えきれませんが、その中でも衝撃だったのは「小学3年生のクラスに11歳」の子がいたこと。日本だったら小学6年生の年齢です。
そこには、日本とは異なる義務教育制度がありました。これから移住や留学を検討している方の参考になればと思い、実際に経験してビックリしたフィリピンと日本の小学校の違い7つを紹介します。
1. 小学生でも留年。都市伝説だったと思ってたけど
フィリピンでは成績が悪ければ、小学校から問答無用で進級できない学校が存在します。実際、子どもが通っていた学校に、11歳でGrade3(小学3年生相当)の子がいました。背が160cmぐらいで、ヒゲもうっすら濃くなってきてるような男子で、はじめは発育の良い子だなと思ってましたが、それもそのはずGrade6にあたる年齢だったのです。
背景には、修了証明(Certification)がなければ次の学年に入れないという、厳格な仕組みがあります(詳しくは「セブ島で飛び級できる」は都市伝説?2つの小学校で検証して分かったリアルな壁)。小学校から留年があると聞いてましたが、まさか本当だったとは。不登校でも進級できる日本の義務教育が、普通だと思っていたので驚きました。でも、きちんと理解してから先に進むのも良いのかもとも思います。
2. 小学校からガチの中間テストと期末テスト
モンテッソーリ教育を採用している学校以外は、小学校から中間・期末試験があります。前期・後期制のため年4回。学校によっては中間試験がなく期末試験だけというケースも。その場合、試験範囲が約半年分と広く、なかなかの負担です。
試験前1週間は、勉強のためにクラブ活動はお休み。数日にわたる試験期間中は、午前だけで昼食を取らずに下校。わたし自身は日本で、中学校から同様の仕組みでしたののでビックリ。中間・期末の他に、もちろん小テストのようなものもその間にチョコチョコあり大変そうです。
3. シワ寄せは実技科目?体育は週1、音楽・図工は隔週
試験のある主要科目を重視している裏返しなのか、実技科目の比重はかなり低めな印象。体育は週1回。音楽や図工も、子どもの通う学校は隔週しかありません。のんびりしていそうな南国セブで、小学校からすでに「お勉強モード」なのが意外でした。
日本の詰め込み教育が批判されることがあるため、海外は違うと勝手に思っていましたが、フィリピンのほうが早期から勉強熱心な気がします。
4. 運動不足を解消できて、英語力も伸びる?
暑いセブでは、通学を含めてほとんど車移動。ただでさえ運動不足が心配だったうえに、体育が週1回だと知り、放課後はできるだけ校庭で友だちと遊ぶよう促しています。
クラスメイトと鬼ごっこやかくれんぼ、だるまさんがころんだ。これが結果として、生きた英語力向上にも1番効果があったかもしれません。週末には身体を動かす習い事を追加し、2年目からは学校のクラブにも所属して、健やかな心身の成長を願っています。
5. 試験対策や宿題のため、家庭教師や塾通いは必須?
ベビーシッターやハウスキーピングなどのお手伝いさん文化が浸透しているため、小学生から家庭教師をつけている子が多いです。個人で家庭教師をつけずに、平日5日は塾で勉強を見てもらっている子もたくさんいます。
当たり前ですが、教科書は全て英語で書かれているので、日本人の親がサポートするのも限界があります。宗教(キリスト教)の授業は、古典のようでさらに難解。フィリピンの首都マニラ付近で話されるタガログ語(国語)にいたっては、親はまったくお手上げです。
6. 宗教の試験が進級を左右する学校もある
学校によっては、宗教の試験も進級可否の判定対象になっています。宗教とタガログ語の授業を避けるために、国際基準のカリキュラムを採用するインターナショナルスクールを選択する家庭もあるほど。
子どもの通う学校は、昨年から宗教のテストの出来は進級可否の対象外になったようです。宗教のテストも合格点を取らないといけない学校に通うカトリックでない日本人家庭の負担は、相当なものだと思います。
7. 「祖父母も英語が堪能」。タガログ語はセブ人も苦労
セブで話されているのはセブアノ語で、タガログ語はセブに暮らす人々にとっても難解なようです。実際、純ジャパのウチの子よりも点数の低いフィリピン人クラスメイトがいました。
外国人が通うような私立に通う富裕層のフィリピン人は、家庭内でも英語を使っているそう。そうは言っても「おじいちゃんやおばあちゃんとコミュニケーション取るのにセブアノ語が必要じゃないの?」と聞いたところ、祖父母も英語が堪能とのこと。
セブアノ語は聞き取れても流暢には話せないというケースもあると、フィリピン人ママ友から聞きました。「フィリピン人は現地語と英語のバイリンガル」というイメージでしたが、そうでもないようです。
移住してこそわかる貴重な異文化体験
セブ歴7年で、色々な情報を仕入れていたつもりでしたが、実際に子どもが通ってみると多くの違いに驚きました。子どもの学校生活を通じて、自分のこれまでの常識が日本だけのものだったのかと知り、親も成長を余儀なくされます。
年々、学ぶ機会が減る脳に活が入ります。
